同じものが好き
小6の少女のお話です。
女の子に好きな男の子ができました。
その女の子は、大人の男性に相談しました。
女の子
「好きな人に告白する言葉を教えて」
大人の男性
「言葉は一番大切です。
でも、好きな人に「あ、この子好きだな」とか「いい人だな」と思われるには、
「おなべをいっしょに食べて同じものをおいしいと思う」
「夕やけを見て、両方が美しいなと思う」
というような同じ感動を同じ時点で受け止めるのが一番効果があります。
例えば、「いただきます」とか元気な声で言っていると、
それだけで「あの子いただきますって言ってるなきっといい子なんだろうな」と思うじゃないですか
「あなたがすき」ですとか「キミを僕のものにしたい」とか「世界のどこかで待ってる」とか、そういうのはあんまり効果がありません。
「きれいだな、おいしいな、うれしいな」ということが、同時に感じあえる環境が一番大事。
だから、「好きです、嫌いです」という言葉ではなく、いい言葉を使っている子は好きになれる。
「あの人ならこの言葉は好きだろうな」と思った言葉を何気なく使っているときの方がドキンとします。
「あなたが好きです」というのは最悪な言葉です。
だから、いっしょの環境にいるときに、同じ感動をする場面に出来るだけいっしょにいる。
スポーツの応援でもいいです。
そうすると、使いあっている同じ言葉にドキンとすることがあって、それが愛なんです。
自分でいうのもおかしいけど、ひとりでご飯を食べてておいしいことないです。
ひとりで野菜を食べているときは、本当にさみしい。
やっぱり家族、好きな人といっしょのほうがいい。
二人っきり、まずはふたりになること、きれいな言葉を使いあうこと、きれいなことに感動すること、ふたりで声をそろえて感動してください。
この大人の回答をした、大人の男性とは、放送タレントの永六輔氏です。
さすが永六輔さん。
子供に分かるように話していますね。
こういうことが、サラリと言える大人になりたいですね。
私の得意分野でもある「心の錬金術」でも伝えていることですが、理解、分解、そして、再構築してみて生み出される一言はシンプルです。
「あなたと同じものが好きです」
私もよく商談などで人と会うときに喫茶店でオーダーを出すときに相手に、何にしますか?と尋ね、相手がコーヒーと言えば、
たとえ、今の気分的には「紅茶が飲みたい!」と思っていても「同じものを!」とオーダーします。
「あなたと同じものが飲みたい!」
ここから、始まるんです。
恋愛でも、相手が好きなことに興味を持って、好きな音楽のジャンルやアーチストがわかれば、すぐに、そのジャンルやアーチストのCDを借りてきて、聴いたりするよね。
相手の嗜好するものは、相手の思考しているものだから、それが表れている部分に興味を持つのは相手に興味を持つことでもある。
「あなたの好きな○○ってなに?」って聴いてみるといい人間関係が築けそうですね。