感受性を守る
愚痴/不平/不満を聞かされることがあります。
どうしても、カウンセリング・メンタルコーチ的な立ち位置になることが多いので、仕方がない部分もあるのですが、ほとんどが、受け止め方の問題です。
傷つきやすい人は、感受性豊かな人だと括ってしまうことがありますが、凜として強く生きた茨木のり子さんの言葉を紹介します。
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
これは、『自分の感受性くらい』の一節ですが、とても、強く芯のある言葉で好きなのです。
乾いてゆく心をひとのせいにはするな……
気難しくなってきたのを友人のせいにはするな……
苛立つのを近親のせいにはするな……
初心消えかかるのを暮らしのせいにはするな……
駄目なことの一切を時代のせいにはするな、わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ。
……の後にも、強い言葉が続きます。
どの時代にも当てはまる芯のある言葉は、強さゆえにキツく感じることもありますが、それでも、暖かさも感じられます。
そう、感受性ぐらいは自分で守る必要があるのです。